俳句
2023年も半分が過ぎました。戦争と疫病とを3年を越えて引きずり、混沌模糊とした暮らしでした。せめてわたしの俳句で憂さ晴らしをお願いします。 春隣追ひ抜いてゆくピンヒールひと掴み増やしてくるる和布売うすら陽に散り侘助の六つ五つ 金屏風わたしに動…
翁の俳句(発句(ほっく))は約千句しかありません。一方、老境から俳句に励まれた与謝蕪村でも約3千句、小林一茶は2万句前後が残されました。 翁が主として活躍されたのは「連句の席」です。今の句会のような個人単独の創作ではありませんでした。 同座す…
『うれしきこと』 睡蓮や父に無かりしこの余生 籠枕(かごまくら)の探して をりぬ風の筋 あちこち軋(きし)る昭和生まれや 扇風機 五七五にかまける余生蠅生まる 沖縄忌ガマに散りしく 海紅豆(かいこうず) 昭和の背広昭和のレコード 黴にほふ ふくらはぎ…
笈(おい)日記に、園女(そのめ)を愛でる翁の二句がある。身分制度が頑丈完璧な江戸時代にいかなる女性であったのか関心をそそられる。 ◯暖簾(のうれん)の奥ものゆかし北の梅 芭蕉 「ものゆかし」は、なんとなく上品なたたずまい。「北」は、北堂で主婦の居…
「皿の一輪」 春を待つデニムの穴の膝小僧小言いふ異人の舎監(しゃかん)梅ましろ立春や手に亡兄の双眼鏡 かやくうどんの賑やかな色春来る春の宵糸巻きカードに妣(はは)の文字卓上の皿の一輪落椿 八時二十分の眉のどかなる漢(おとこ)かな寄宿舎のズボン…
『愛されずばわれあらざらん鰯雲』 筑西市 加田 怜さん 11月の朝日新聞俳壇に掲載されました入選俳句です。一読し勿論ですが亡き両親の私への愛をまた、わが妻の注いでくれている愛情をありがたく感じました。 更に仏教徒の私は釈尊(宇宙の大生命)の私へ降…
『是より殺生石に行。館代より馬にて送らる。此口付のおのこ、 「短冊得させよ」と乞。やさしき事を望侍るものかなと 、 野を横に馬牽むけよほとゝぎす』(おくのほそ道)』 馬方のおもわざるみやびな願いに感心してこの句を懐紙にしたため渡しました。 後日…
感染症のため「不要不急」な句会は3か月間開催できませんでした。 俳句どころじゃないと退会される方、大好きだが持病で感染が怖く街中の句会へは出られない方もおられます。 俳句の趣味は大自然への関心、創造力を養うことからからコロナへの免疫力涵養に…
横浜の正月は伝統の大学箱根駅伝の応援からです。時間をみはからい横浜駅ちかくで待ち構え一瞬の走者へ「ガンバレ」の絶叫。ハイスピードなので一瞬間の声援です。 青山学院大のワンチームとなった凄さが後続チームとの差、時間と距離で推し量られて圧倒的…
6月1日さつき晴の横浜にて「あかざ俳句会」の大会を開催しました。令和元年早々の大会です。池田恵美子主宰のご挨拶から、「あかざ賞」と「新人賞」の贈呈に進みました。 あかざ賞は秦野市の飯塚京子さんが、新人賞は横浜市の樋口眞由美さんが受賞されまし…
園女(そのめ)を愛でる翁の二句がある。身分制度が頑丈な江戸時代にいかなる女性であったのか関心をそそられる。 ◯暖簾(のうれん)の奥ものゆかし北の梅 芭蕉 「ものゆかし」は、なんとなく上品なたたずまい。「北」は、北堂で主婦の居間だそうです。園女宅…
阿夫利嶺(あふりね)とか雨降山(あめふらしやま)と呼ばれる神奈川県の名山、大山へ吟行しました。 師走で、また長い階段がきついと辞退された方もおりましたが、池田恵美子主宰をはじめ元気な句友が17人参加しました。 大山は江戸庶民の観光地、信仰の…
参議院選挙もありあっという間に酷暑の八月となりました。私が参加している句会で点の集まった作品をどうぞご覧ください。 *地下足袋のこはぜの湿り梅雨に入る *病床に祭太鼓の調子とる *桐下駄の脛の白さや夏は来ぬ *白もまた華やぎの彩半夏生 *街炎暑…
早くも2016年の半ば、六月・水無月も去ろうとしています。今日6月30日は半年のけがれを流して頂く「夏越しの祓い」、茅の輪をくぐる日です。 今月私が参加した各句会での佳句をご紹介します。作者名は伏せておきました。 ◎点滴をこばむ母の目五月雨るる 〇…
横浜市に本拠地を置く俳句愛好家の親睦団体「横浜俳話会」は昭和31年4月11日に秋元不死男氏を幹事長に据え、古沢太穂、小林康治、飯島草炎、栗栖浩誉や小林三日月、河野南畦、野沢節子、八幡城太郎、飯田九一など錚々たる俳句作家が集まり産声を上げまし…
私たちの句会に孫のような中学2年生の男女二人が飛び入り参加して楽しい時を過ごしました。事務方の説明によると社会見学の一環らしく、とても良き体験なので大歓迎しました。職業を知る教育でもあるようです。常々私もアカデミックな進路指導のみでなく、将…
今から2千年前の遺跡(弥生時代)があり、竪穴式住居や高倉倉庫、侵入を阻止する土塁、巡らせた柵や木橋などが再現されています。近くにはお墓も遺されています。 横浜市営地下鉄のセンター北駅に近い国指定の「大塚・歳勝土(おおつか・さいかちど)遺跡」…
素晴らしいお月さまが連日目を和ませる時節ですね。亡くなった両親はじめ、お釈迦さまも、聖徳太子も松尾芭蕉翁も見上げた月です。天皇皇后両陛下もむつましく見ておられるでしょう。横浜の港の見える丘公園の秋バラが素敵な香りを放っていました。神奈川近…
横浜の名園、三渓園には全国からの観光客や和風を愛する市民が静かな時間を過ごすために訪れております。文明開化の生糸貿易で財を成した原三渓さんが遺してくれた憩いの庭です。 園内に設けられた投句箱の作品を三渓園保勝会と横浜俳話会とで選んで、三渓園…
第4回みなとみらい賞准賞に、親友の表 邦彦氏(あかざ俳句会)が選ばれました。氏は現役のデザイナーで、あかざの編集長をされております。奥さまも息子さんも俳句をされ、色彩感覚の鋭い個性的作品を連発されております。同人仲間としておおいに喜んでいま…
異常な暑さと山が崩れるほどの大雨の今年の夏から一変して冷たくて涼しい秋となりました。今月さまざまな句会で頂いた良き作品をご紹介いたします。 私は「俳句は簡単、誰でも作れる」と俳句入門を勧めております。4月に87才のお婆さんも入門されてこの炎…
飯村寿美子主宰のあかざ俳句会が22周年の大会を横浜で開きました。諸行無常で病や高齢により参加できなくなる方もいますが、新しい仲間も増えて約70人が来てくださいました。 足の悪い祖母の付き添いで孫娘が来てくれて感動的でした。 今年の「あかざ賞」…
横浜市金沢区は海あり山ありで鎌倉に近く、兼好法師ゆかりの称名寺・金沢文庫や江戸時代の観光地・金沢八景で有名でした。今は横浜市立大とラグビーと神学部もあるミッションの関東学院大、人工島シーパラダイスで名をはせています。横浜市の外れで隣は横須…
新年が明けて最初の俳句会は初句会、皇居での短歌の会は歌会始(うたかいはじめ)と申します。和歌は貴族クラスの上品でみやびな短詩で、なにせ「古事記」にあるようにスサノウノミコトから始まり、天皇の命による歌集・勅撰集(古今和歌集など)が編まれる…
いよいよ2013年も土壇場、年の瀬の雰囲気となりました。皆さまにはこの1年はいかがでしたか。私は手帖を調べないとかく思い出せませんが、地球温暖化がもたらす異常気象の年、自民圧勝の年でしたね。ただ、わが家族に災厄が無く無事に乗り切れそうなことに感…
当日の句会の兼題は「海」か「草の絮(くさのわた)」、いずれかを句に詠み込んで正午までに投句します。全員でそれぞれ好きな句を3句選び選句用紙にて提出しました。選ばれた十位までの俳句が表彰されました。 6位から10位までの作品は下記の通りでした…
今回の講演は鈴木貞雄先生(「若葉」主宰)が立たれ、「俳句とことわざ」を題にお話を頂きました。青少年俳句の部の表彰では小中学生の入賞者が父母や兄弟、縁者の同席を得て表彰されました。表彰の途中、乳母車の赤ちゃんが急に泣き出すハプニングも。 当日…
秋日和の9月29日、半世紀を超える伝統を誇る第58回横浜俳句大会が開催されました。あらかじめ全国から投句頂いた1400句の中から選ばれた入選句は下記の通りです。さすがに視点が斬新、うまいなぁ!( )の句は重複入賞により辞退。 神奈川県知事賞 紙魚あ…
☆ 俳句の10のよろこび ➀自然や自分の発見のよろこび ②四季と共に暮らすよろこび ③日本の伝統美(古典や詩人)に会えるよろこび ④新しい言葉にめぐり合うよろこび ⑤感動を言い止めた時のよろこび ⑥作品に共感を得るよろこび ⑦いつでも どこでも、ひとりでも…
俳誌「つぐみ」の俳句交流欄に下記の文を掲載して頂きました。有難いことです。さて、陽暦に換算すると「おくのほそ道」の芭蕉さんは昨日から山中温泉に滞在中です。 『好句の古きより、悪しき句の新しきを俳諧の第一とす。』(山中問答) 芭蕉さんのお言葉…